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大阪ソウルフード『串カツ』(串揚げ)!!
- 2016/6/16
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大阪グルメといえばお好み焼きやたこ焼きといった『粉もん』に加えて、抑えておきたいメニューが『串カツ』です。『串カツ』?『串揚げ』?とまず名前で戸惑ってしまう人もいるかもしれませんが、関東で主に『串揚げ』と呼ばれている物を大阪では『串カツ』と呼んでいます。大阪の串カツが関東や中部地方で見られる串揚げと異なる点や、串カツ屋さんでの独自のルールなど、意外に奥が深い串カツの世界について紹介します。
日本全国串揚げの違い
関東地区を中心とした東日本で食べられている串揚げは、3~4センチ角に切った豚肉と玉ねぎもしくは長ネギを交互に串に刺し、衣を付けて揚げたものです。衣は豚カツと同じように小麦粉・溶き卵・パン粉の順に付けられ揚げられたものが一般的で、千切りにしたキャベツが添えられます。食べる際にはソースを上からかけます。一方、名古屋では牛スジ肉を八丁味噌がベースになった汁で煮込んだ「どて煮」の店ではどて煮の汁に浸して提供される味噌串カツを食べられるところもあります。この味噌串カツが発展し、名古屋めしのひとつである「味噌カツ」が誕生したのではないかという説もあります。現在では大阪の有名店が全国展開しているところもあるため東京や名古屋でも大阪風の串カツを食べられます。
大阪の串カツの歴史と特徴
大阪で串カツが誕生したのは通天閣がそびえる新世界周辺で、今からおよそ80年前のことです。カウンター形式の店で発祥した串カツは周辺に広がっていき、現在も新世界では多くの店が営業しています。大阪の串カツの特徴は、1つの串に刺している具は一種類で、小ぶりにカットされた牛肉だけでなく魚介や野菜など様々な種類の具が揃っている事です。肉体労働者が多い地域でもあったため、安くて手軽にお腹を膨らませることができるように衣は厚めに付けられています。客席にはウスターソースをベースにした専用のソースが入った容器とキャベツが置かれています。キャベツは一人用の小鉢に盛って提供される場合もあり、胃もたれを防ぐ箸休めとして食べられます。一本100円前後の値段で、食べたい物を注文して揚げてもらう店の他、ビュッフェ形式の店もあればテーブルに備えられた油を使って自分で揚げるセルフサービスの店舗もあります。
大阪で串カツを食べる時のルール
旅行や観光で大阪を訪れるなら、せっかくだから串カツを食べたいと考える人も多いでしょう。しかし串カツ店では絶対に守らなければならないルールがあります。それが「ソースの二度づけ禁止」です。共用の容器からソースをつけて食べる店の場合、自分の席の近くにある容器に串カツをくぐらせてソースをつけます。しかしソースをつけた後、口にしてしまった串をもう一度容器に入れるのはNGです。しかし、どうしても追加でソースをつけたくなった場合には、備えてあるキャベツでソースをすくって串カツにつければOKです。ソースが共用ではなく、個人に配られる店舗では問題ありません。
串カツ(串揚げ)は大阪「新世界」で楽しもう
新世界は、通天閣のある人気観光スポットですが、昔から庶民の町として知られ、裏道を入ると、これぞ大阪といったディープな雰囲気を堪能できます。通りは串カツ屋さんが乱立しておりビリケンさんもたくさん見かけます。串カツ(串揚げ)を食べるならそんな新世界で食べてみて下さい。しかしながら最近は観光地化が進行しており、有名店は長蛇の列ができています。地元の人やタクシーの運転手に聞いて、穴場店を探してみても良いかもしれませんね。
※ビリケン:
アメリカの女性芸術家フローレンス・プリッツが「夢の中で見た神様」をモデルとして制作した作品。現在、通天閣界隈から大阪を見守っています。
(noren Ichiro)
大阪ソウルフード”お好み焼き”
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