
今や大人の趣味コレクションとして大人気の「こけし」。“こけ女”(こけし女子)ブームもあり、様々なこけしが存在する中、存在感があるのは約11系統ある手作りの伝統こけしです。その中でその伝統を受け継ぐ”梅木直美氏”のとってもキュートな「猫こけし」を紹介します。
梅木直美氏がつくる伝統こけし
こけしは江戸時代からの東北地方独特の工芸品で、子どもの遊び道具として作ったことがはじまりとも言われている。その伝統こけしは鳴子系や遠刈田系など約11系統に分かれており、それぞれの魅力があります。また本物の伝統こけしは、こけしの伝統、文化、技術を受け継いだこけし工人しか作ることができません。そして直美氏は蔵王高湯系のこけし工人です。
蔵王高湯系のこけしは、大きな頭に、三日月型の目、しっかりとした太い胴が特徴です。ほかの種類のこけしに比べて柄が華やかで、描彩(絵付け)も決まっていて、菊重ね(きくがさね)と桜崩しなど、鮮やかな色彩で描かれています。基本色は魔除けの赤で、昔から子供健康を願うなど、お守り的な背景があります。
梅木直美氏がつくる”猫こけし”
直美氏は、様々なこけしを作っていますが、伝統こけしを広めるため創作こけしの製作も行っております。その中の一つが蔵王高湯系をベースに作ったずんぐりシリーズの「猫こけし」です。
高さ約12cmほどの愛らしいミニサイズ、しっかりと伝統技術を感じられると同時に、可愛い!癒される!など評判です。伝統こけしフリークの皆様にはたまらない逸品です!
猫好きである直美氏の感性も感じら、なぜかとっても癒やされます。こんな「猫こけし」に出会いたいですね。
またバリエーションも豊富にあります。
東北でこけしは贈答品だそうで、新築のお祝いとしてこけしを贈る風習などあり、大切な人への記念日のプレゼントや海外の方への和製品のプレゼントとしても素敵ですね。
こけし工人の梅木直美氏
直美氏の父親は、有名な山形こけし工人、梅木修一氏。
幼い頃から父親の背中を見て育ち、20歳から絵付けをはじめ、しばらくは兼業でこけし製作に携わっていました。父親が80歳を超え、伝統技術を受け継ぐには今しかない!と覚悟を決めてこの世界に飛び込んだそうです。その後、轆轤(ろくろ)の修行などを経て、現在は専業の蔵王高湯系のこけし工人です。そしてこの伝統を受け継ぎ、継承していく活動をしています。直美氏の作品は山形県内のみならず、全国にも発信。東京や大阪で開かれる山形の物産展や大東北展、全国職人展など、実演や作品展示などを通してこけしの魅力を伝えています。
梅木直美氏の主な受賞歴
平成19年 「鳴子こけしまつり」 毎日新聞社賞
平成22年 「みちのくこけしまつり」 環境庁長官賞
平成25年 「鳴子全国こけしまつり」 河北新聞社賞
平成26年 「みちのくこけしまつり」 農林水産大臣賞
平成27年 「全日本こけしコンクール」 宮城県知事賞
梅木直美さんのブログ
(noren Wonder)
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