日本の伝統文化体感ゲーム!百人一首『坊主めくり』


日本人なら誰もが一度は遊んでいる?遊ぶべき定番「百人一首」。

百人一首は飛鳥時代末期から鎌倉初期までの約600年間の中で、小野小町ら和歌の達人100人の歌を選んだ日本版カードゲームです。

百人一首の中でも、“坊主めくり”は幼児からお年寄りまで広く楽しめるゲームです。絵札のみ使うので日本語の分からない外国人にも簡単に遊べるので喜ばれます。一度経験すると彼らは帰国のお土産によく買っていくようです。今の日本の子供達は坊主めくりをする機会が少なくなっているようですが、日本文化を感じながら簡単にできるゲームです。

百人一首2

百人一首「坊主めくり」の基本ルール

2人以上から何人でも。輪になって座り、中央に絵札50枚を裏返しに積み上げる。一段でも良いが不安定ならば二,三列に並べる。捨て札を置くスペースを空けておく。参加者はジャンケンで順番を決め上から順に時計回りで1人1枚ずつ札を引く。

 

絵札は 男性(殿)、女性(姫)、僧侶(坊主)の三種類。殿を引いたらその1枚は自分の持ち札、姫を引いたら捨て札を全部もらえる。坊主を引いた場合は自分の手元にある持ち札を全部捨てなければならない。中央に積んだ札が無くなったら終了。最後に一番多く札を取った人が勝ち。

 

「坊主めくり」のローカルルール(参加者で相談して自由にルールを作る)

  • 引く札を1枚でなく、何枚でも好きなだけ引けるようにする。
  • 派手な縞模様の台座に乗っているのは天皇(など偉大な人物)なので、天皇の絵札を引いた人は全員の札を1枚ずつ又は全部貰える。
  • 派手な台座に乗っている高貴な姫と乗っていない普通の姫の扱いを変える。
  • 矢を持った殿が出たら札を取る順番を逆方向に変えるなどして変化をつけても良い。

 

大人気!! ジョーカー蝉丸(せみまる)でゲームは大盛り上がり

◾蝉丸(せみまる)の歌

「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂(あふさか)の関」

(意訳:これがまあ京から東国へ行く人も、京から帰ってくる人も、別れてはまた逢い、見知っている人も見知らぬ人も出逢う、逢坂の関なのだなぁ。)

蝉丸

蝉丸は頭巾をかぶっているので坊主なのか迷いますが一応お坊さんとします。謎の多い人物で実在したかはっきりせず、盲目の琵琶法師だったとも言われています。トランプでいえばジョーカーの役割をしています。蝉丸を普通の坊主札として遊ぶこともありますが、蝉丸札が出た場合のローカルルールが沢山あるようです。

 

恐怖の蝉丸ルール(例)

  • 蝉丸を引いたら全員が持ち札を出さなくてはいけない。
  • 蝉丸を引いた人と両隣の人が持ち札を出さなくてはいけない。
  • 蝉丸を引いた人は1回休み。
  • 蝉丸を引いた人は即座にビリが決定。

百人一首“坊主めくり”は簡単でエキサイティングなゲームです。慣れてきたら自分たちでルールを決めて楽しく遊びましょう。

(noren Rumiko)

百人一首の歌人達!藤原家にまつわる女流歌人達の人生
本当はミステリアス!?伝統文化「百人一首」の謎

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

言語

翻訳はみつかりませんでした

おすすめ記事

  1. 東京から一時間ほどで行くことができ、神社仏閣(じんじゃぶっかく)などの旧跡の他、山や海などの自然にも…
  2.  今や大人の趣味コレクションとして大人気の「こけし」。“こけ女”(こけし女子)ブームもあり、様々なこ…
  3. 北陸新幹線の開業によって東京から金沢まで最速2時間半ほどで行けるようになったことから、ますます観光地…
ページ上部へ戻る