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東京ソウルフード”もんじゃ焼き”
- 2016/2/12
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日本といえば米が主食ですが、小麦粉を使った料理も少なからず存在し、日本ではそれらをまとめて「粉もの」と呼んでいます。そんな粉ものには地域差があり、地域ごとにまったく違う粉ものを楽しめるので、最近は世界各国の観光客が地元の味を楽しんでいます。例えば東京のもんじゃ焼きは、古くから続く東京のローカルフードで、日本では代表的な粉ものとして知られるお好み焼きよりも歴史が古いといわれています。どちらかいうと庶民の味として発展した料理なので、レストランなどでいただく食事というわけではありませんが、地元の雰囲気を楽しみたいなら、観光地周辺のもんじゃ焼き店を探してみましょう。
もんじゃ焼きってどんな料理?
もんじゃ焼きは、小麦粉を水で溶いたものに、様々な具材を混ぜて焼く料理です。その大きな特徴は小麦粉に対して水の量が多く、ちゃんとかたまらない状態で食べるという点で、出来上がりを見ても、水が多すぎてちゃんと火が通っていないペーストのような状態にしか見えません。ところが実際に食べてみると、生地に予め混ぜ込んであるソースや具材の味がマッチして、見た目ではわからない美味しさを味わうことが出来ます。中に入れられる具材にも様々なバリエーションがあり、店ごとに独自の具材や味付けを考案しているので、違う店に入るごとにまったく違う味を楽しむことが出来ます。さらに価格もリーズナブルなものが多いので、ちょっとした軽食として食べるのにぴったりの料理です。
実はお好み焼きより古い、もんじゃ焼きの歴史
日本には様々な粉ものがありますが、その中でももんじゃ焼きは比較的古い料理といわれています。もんじゃ焼きの原型が生まれたのは1573年~1603年まで続いた安土桃山時代と呼ばれるころで、そのとき食べられていた「麩の焼き」と呼ばれる菓子が庶民の間に伝わり、江戸時代に入るころに生地を使って文字を焼く「もんじ焼き」という軽食として販売されるようになった後、名称がなまってもんじゃ焼きとして広まったといわれています。(諸説あり)もんじゃ焼きが現在のような形で販売されたのは第二次世界大戦のころで、当時は物資不足で食材が乏しく、少ない小麦粉を水で溶いて、味をつけて食べるという非常にシンプルだったものが、食糧事情の改善後に野菜などを加えて、子どものおやつや酒のつまみとして提供されるようになったことで、急速に広まっていったといわれています。
もんじゃ焼きの食べ方
もんじゃ焼きの特徴は、自分たちで焼いて食べるという形式を取っている点です。中には店員が焼いてくれる店もありますが、地元の人が使う店舗の多くは自分の席に鉄板が用意されており、そこで焼くのが一般的です。
作り方
1.具材と液状の生地を混ぜたものを鉄板に敷き、軽く炒めます。このとき容器に生地が残りますが、この段階では取っておいてください。
2.少し火を通して具材が固まったら、土手と呼ばれるサークルを作ります。土手が出来たらその中心に生地を半分ほど流し入れ、沸騰したらかき混ぜ、少しずつ残った生地を継ぎ足していきましょう。
3.生地に火が通るたびにかき混ぜていき、最終的に具材と生地が合わさって円形になるように混ぜ合わせていきます。鉄板に薄く広げていき、外側の生地がぱりぱりになると出来上がりです。
食べ方
もんじゃ焼きはコテと呼ばれる小さな道具で一口ずつ食べていきます。外側の部分はスナックのように固まり、中心にいくごとに柔らかくなってくるので、それらの食感の変化を楽しむのがもんじゃ焼きの醍醐味です。一見すると火が通っていないように見えますが、水が多い分固まらないだけで、きちんと火は通っています。ちなみに日本ではビールと一緒に食べることが多いので、一緒に注文するのがオススメです。最近は外国からの観光客も増えており、外国語のメニューなどを用意している店舗もあるので、前もってチェックしておくのも良いかもしれません。
地域ごとに変わるもんじゃ焼き
もんじゃ焼きといえば東京のものといわれていますが、そのほかにも地域ごとに様々なもんじゃ焼きが存在します。現在は東京でよく食べられる月島もんじゃという食べ方が一般的ですが、現在でも家庭ではその地方独特のもんじゃ焼きを食べています。例えば栃木県ではクレープに近い薄く焼いたもんじゃ焼きが作られており、味付けにもしょうゆ味とソース味の二種類が見られます。群馬県のもんじゃ焼きでは、キャベツ以外の具材をほとんどいれず、焦がして食べる部位も少なくなっています。香川県では地元の名産品であるうどんを加えて食べており、比較的新しく生まれた食べ方として注目を集めています。
最近少しずつ知名度を上げてきたもんじゃ焼きですが、あくまで地元の人間が食べる庶民の食べ物といった料理で、初めて食べる方は戸惑うところも多いかと思います。きちんと作れるかどうか不安な方は、外国語が通じるお店が近くに無いかチェックしておいたほうが安心ですし、それなりに日本語を話すことが出来、実際にもんじゃ焼きを焼いた経験があるなら、観光地から外れた本当の地元向けのもんじゃ焼きの店に足を運んでみると、観光地だけでは知ることの出来ない日本の姿を目にすることが出来る簡素入れません。
大阪ソウルフード”お好み焼き”
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