
日本には様々なお祭りがありますが、地域ごとに祭りの形態はまったく異なり、有名なお祭りになると、他の地域からも大勢の観光客が訪れます。北海道にも有名なお祭りがいくつかありますが、全国的に有名なお祭りとなると、さっぽろ雪まつりしかないでしょう。さっぽろ雪まつりは、1950年に始まったお祭りで、メイン会場となる札幌の大通公園を中心に、雪像や氷像などを製作して展示するという内容となっています。北海道の主要産業である観光業を盛り上げる代表的なお祭りとして有名で、最近は海外からの観光客も訪れるようになっており、毎年雪まつりを目当てに訪れる観光客は、およそ200万人にも上るといわれています。大通り公園以外の会場は時期によって変わっており、現在はすすきの会場とつどーむ会場が利用されています。
- 第67回さっぽろ雪祭り日程
◆ススキノ会場:2016.2.5〜2.11
◆つどーむ会場:2016.2.5〜2.18
さっぽろ雪まつり雪像製作
さっぽろ雪まつりの雪像は、開催の一月ほど前から製作が始まります。現在製作を行っているのは、一番大きなメイン雪像を自衛隊が、それ以外の小規模な雪像は市民ボランティアが中心となって製作を行います。雪像の内容は製作を始めるさらに前からコンペを行って内容を決定し、実行委員会の会場で模型を公開するのが取り決めとなっています。製作に使用する雪は、排気ガスなどで汚れていない白い雪を運び出す必要があるため、札幌近郊の車の通行が少ない地域から、わざわざ綺麗な雪を運び出して使用します。暖冬によって雪不足になっている場合は、さらに遠くの地域から雪を運び出すこともあり、深刻な雪不足になったときはヘリコプターまで導入されました。製作されるメイン雪像は長年のノウハウもあってか非常に精巧で、小さい雪像も作り手の様々なこだわりや遊び心が見えてきます。
さっぽろ雪まつり期間中の様子
さっぽろ雪まつりはおおよそ1週間ほど行われますが、その間はひたすら雪像のメンテナンスが続けられます。雪像である以上天候によって常に状態が変化するため、暖冬の場合は少しずつ雪像が溶けていってしまいます。溶けた箇所はその都度雪を追加して補修作業を行い、祭りの開催期間に倒壊するなどの事故が起きないよう、実行委員会の手で細かい確認などを行います。降雪があったときも雪で雪像が埋まってしまうので、その都度ほうきなどで積もった雪を取り除くスタッフを目にすることが出来ます。最近は人材不足や不景気によるスポンサーの撤退も問題視されており、雪像の数が減るなどの問題が表れてきています。
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